別れたオトコと会う時は
別れを伝える方も、無傷ではいられない。


自らを鋭い刃に変える時、自らは削られ、たくさんの摩擦にヒリヒリし、幾度となく、眠れない夜を過ごすことだろう。


削られていく体や心は、もう、元には戻らない。



削られ、失っていったものを思いながら、涙を流す日もあるのかもしれない。


中途半端な鋭さでは、貫けない。


中途半端な鋭さは相手を余計苦しめ、そして、醜い傷あとを残す。


そんな「別れ」が、「綺麗」なはずは無い一。


ただ、潔くありたい、と思う。





別れを告げる時も。



別れを告げられる時も。






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