別れたオトコと会う時は
家に着いたのは、夜の7時だった。


ランチを食べた後、少し元気を取り戻したわたしは、


『カラオケ行きたい!』


と、マサヤさんに言った。


マサヤさんは『カラオケ嫌い』と言っていたが、わたしが『歌いたい気分』と言ったらカラオケに連れて行ってくれた。


わたしは思いきり声を出して唄った。


時々、泣いてしまいそうにもなった。


そんな時、マサヤさんはいつもタイミング良く曲を入れて、マサヤさんの少し外れた音程の唄に、わたしは泣きながら、笑っていた。


元気になれた。


頑張る、って思えた。




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