別れたオトコと会う時は
マサヤさんの車が、わたしの家の前に停まる。


『マサヤさん、今日は本当にありがとう!』


わたしは笑顔で車を降りた。


勢い良く車のドアを閉め、振り返ると、目の前にアイツの姿があった。



『!』



驚くわたしに、アイツが詰め寄る。


『ハナ。そいつ、誰だよ…。』


マサヤさんもアイツに気付き、車から降りて来た。


『ハナ。なんで他のオトコと楽しそうに会ってるんだよ?』


アイツがわたしを抱いた夜と同じ、悲しそうな顔でわたしを見つめる。




< 78 / 200 >

この作品をシェア

pagetop