別れたオトコと会う時は
『もし、杉田くんと結婚してたら、どうなってたと思う?』


『んー…』


わたしはしばらく考えた後、言った。


『今のわたしとは全く違ったわたしだろうなぁ…。』


『それって、どんなふうに?』


カナコはわたしの顔を覗き込んだ。


『てか、別人だろうな…』


わたしはそう呟きながら、何度も一人で頷いた。



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