別れたオトコと会う時は
『却下。』


信号が青に変わり、車がまた走り出す。


『ハナコちゃんが一人で考え出すと、ろくな返事来ないから。』


『な…!!』


『図星だろ?』


『…』


プッ、と吹き出し、わたしは笑った。


『オレ、苦労しそうだな。』


『苦労するのは、こっちよ!』


『まあ…幸せになってください。』


マサヤさんが、わたしの肩を抱き寄せる。






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