ビターな彼氏の甘い誘惑

ようやく注文していたそばが到着。

やった。
今日もおいしそう~♪

忘れる前に・・・

付けていた指輪をスルリとはずす。

ちょっと
名残惜しいけど、

ネックレスに通しておきましょ。


「紛失防止にもなるしっ。」


「ま。仕事中だから、いいんじゃね?
 彼氏と会う時につけりゃ。


 ・・・・あっ。もしかして社内恋愛?」


「えーーっ?しゃっ社内恋愛ぃ??」


思わず声が裏返りそうになるのを、
こらえて、おどけたように返事を返す。

慌てて、来たばかりのお蕎麦をすすった。


香川君は、どっちともとれる返事に、ふぅんと
一瞬、怪訝な顔を見せたがすぐにお蕎麦に
気持ちは移ったみたい。

はぁ。

いや、別に、そんな、
隠さなくてもいいんだけど・・・ねぇ??



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