ビターな彼氏の甘い誘惑
もぅ。
なんだか、もやもやしちゃう。
コレが『恋なの?』って騒ぐほど子供でもないけど、
オトナでもない。
うぅーーん
なんだか、いまいちスッキリしないランチをおえて、
職場に到着。
「綾菜さーん。」
「あー、りりちゃーん。
聞いたよ~。彼氏から指輪もらったって??」
楽しそうにひょっこり顔をあげた彩菜さん。
その後ろで、
席の近い香川君が、ニヤッと笑った。
うーん
情報源は、彼だな。
にっこり笑う彩菜さんだけど・・・
「・・・もしかしてぇ。疲れてます??」
「そぉなのよ!!
もう、結構 このデザインじゃだめーって
ダメ出しが多くて・・・
あっ。香川君、
色合い指定が違うみたいよ!」
「え?やべー。
すぐ直しますね。」
彩菜さんも、香川君もあわてて作業を再開する。
彩菜さんと話したかったんだけどな。
仕事だから仕方ないよね。
「手伝いますかぁ?」
「んーー。
じゃぁ、このドレス見てくれる?」