ビターな彼氏の甘い誘惑

もぅ。

なんだか、もやもやしちゃう。

コレが『恋なの?』って騒ぐほど子供でもないけど、
オトナでもない。


うぅーーん


なんだか、いまいちスッキリしないランチをおえて、
職場に到着。




「綾菜さーん。」

「あー、りりちゃーん。
 聞いたよ~。彼氏から指輪もらったって??」

楽しそうにひょっこり顔をあげた彩菜さん。
その後ろで、
席の近い香川君が、ニヤッと笑った。

うーん
情報源は、彼だな。


にっこり笑う彩菜さんだけど・・・

「・・・もしかしてぇ。疲れてます??」

「そぉなのよ!!
 もう、結構 このデザインじゃだめーって
 ダメ出しが多くて・・・

 あっ。香川君、
 色合い指定が違うみたいよ!」

「え?やべー。
 すぐ直しますね。」


彩菜さんも、香川君もあわてて作業を再開する。


彩菜さんと話したかったんだけどな。
仕事だから仕方ないよね。

「手伝いますかぁ?」

「んーー。
 じゃぁ、このドレス見てくれる?」


 
 
< 136 / 200 >

この作品をシェア

pagetop