ビターな彼氏の甘い誘惑

「ふふふー。
 なんだよぉ。利理、もしかして、
 俺のストーカーか?大歓迎★」

「・・・きもっ。」

「や、それやめて。
 何気にショック。オレ シスコンなのに。」

「や、」

思わず、無表情になる。

もー、酔っ払いめ。

「なんっすかー?かわいーね?」
「浮気ですかぁー?」
「和馬さん。だれですかー?」

ぞろぞろと
兄の 会社の人だろうか、近づいてくる。


あ。
ちょっと、知らない男の人数名に囲まれて
思わず
後ずさる。

和馬兄は、
さっと、わたしの肩を抱いて、
「おいおい、俺の大事な妹なんだから、
 近寄るなよっ。」
「えーなんっすかぁ」

「お前らおっさんが近づくと、
 利理のかわいぃ 何かが減るわ!」

・・・なにか、ってなんだろ。
っていうか、おにいーちゃん、酔っ払いすぎ。


「妹さーん、今から二次会行くけど一緒にどう?」
「そうそう、女子率 低くてさぁ。」

「だーかーらー、
 利理に近づくなって!
 利理は、大事な、だいーーじな、俺の!」

と、
和馬兄が私を抱き寄せたとき

タイミングよく・・・?
着信を知らせる音ーーー

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