ビターな彼氏の甘い誘惑
友達の羽菜ちゃんは
美容師だ。
たまーに
練習台になってあげているの。
このネイルもついでにって
やってもらった。
私も友達とおしゃべりしながらの時間は楽しい。
今日は、羽菜ちゃん
カットするのかな~
パーマかなぁ。
私は、頭の後ろで束ねているシュシュを取ると
髪の毛がふわりと降りる。
もともと、
柔らかい髪質。
カラーしなくても
明るい髪色。
羽菜ちゃんはいいなぁ。っていうけど、
むしろ私は、羽菜ちゃんみたいな黒髪美人にあこがれるんだけど。
「あれ?
利理ちゃん。残業?」
「綾菜さん。はい。
牧瀬さんから仕事を奪っちゃいましたっ。」
まぁ、
簡単な仕事なんだけどね。