ビターな彼氏の甘い誘惑
もう・・・。
早く前を通り過ぎちゃお。
昼間のことは
悪夢だった。
なんて、思いながら、足早に前を通り過ぎた。
と、
「すいませんでした!!!」
急に大きな声が響いて、思わず足を止めた。
なに?なに?
ちらりと見ると、
数名が
残っているのが見えた。
頭を下げた先にいるのは・・・
うわ。
呉羽部長。
不愉快そうに、
眉間にしわを寄せて、
その謝罪を冷たいまなざしで見ている。
こわ~~っ。