ビターな彼氏の甘い誘惑
カット
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「---だからね、
こういうカットの練習をしたいから~~~」
「イイね。
俺、利理の髪の障り心地好きだから、
あんまり短いのは・・・」
なんて、私の後ろで楽しそうに話しているのは、
親友の羽菜ちゃんと、
・・・・
・・・・・・・呉羽部長。
もぉーーっ。
送ってくれるのはいいけど、
なんでついてくるの??
しかも、カットモデルだって言ってるのに、
勝手にヘアアレンジに口出してくるしぃ。
これじゃぁ、
羽菜ちゃんの練習にならないじゃない。
はぁっと
タオルのまかれた私は、
鏡越しで
楽しそうな二人を睨んだ。
まったくもぉ。
「ね。羽菜ちゃん。
早く切らないと、明日になっちゃうわよ?」