ビターな彼氏の甘い誘惑


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シャキンとはさみの音が耳元で聞こえる。

「いいね。
 利理。
 今度の彼氏。」

「・・・違うんだけどね。
 強引にーーー」

「え?でも、カッコいいから、いいんじゃない?
 遊んでそうな
 あの、バーテンより全然いいじゃん。」

羽菜ちゃん・・・
それ、2こ前の彼氏。
 
っていうか、
前の彼にフラれた現場で
『俺の女』宣言をされたんだった・・・


余りの急展開で、
すっかり忘れてたけど、
私 失恋したんだった。


私の頭の後ろで羽菜ちゃんが先輩から指導を受けながら
どんどんカットを進める。


まぁ、親友の腕が上達して、
カリスマ~~にでもなったらいいなぁ 

なんて 思いながら協力しているわけなんだけど。



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