ビターな彼氏の甘い誘惑
「利理って、短髪好きよね。」
すかさず羽菜ちゃんかそんなこと言うものだから、
ちょっと顔が紅くなっちゃう。
確かに・・・
そうかも・・・
前の彼も、羽菜ちゃんが知ってるバーテンの彼も、
短髪だったしぃ・・・
羽菜ちゃんって、私のことしっかり見てるんだなぁ。
「ありがとうございました~
じゃ、またよろしくねぇ。」
羽菜ちゃんは、にこっと笑って店の外まで
見送ってくれる。
時間はもう11時をとっくにまわって
今から片づけて帰宅だなんて、
美容師さんも大変ねぇ。