冷たいアイツ
「よぅ」


後ろから声が聞こえた。
振り返ると、幼馴染が立っていた。


「渉早ぇな」

低い声で話すのは、カズ。

大橋一哉。(オオハシ カズヤ) 幼馴染の一人。
背が高くて、声が低い。野球が好きなヤツ。
結構かっこよかったり。
頭脳はねぇ…


「そんなに気合入ってんのかよ~」

谷田秋斗。(ヤダ シュウト)
シュウちゃん。とにかく背が高い。
球技が好きな家の息子。
いたって普通。


「ってか、制服似合わねぇ」

最後の一人、篠原僑。(シノハラ キョウ)
背が小さい、スポーツ好き。
可愛い顔してる。
まぁ、友達も多くて、普通の男子。
人に合わせるタイプ。


「遅かったね」
あたしは、三人と校門に向かった。

校門をくぐると、あたしたちの通う学校。
三年間、通う学校だ。

とりあえず、クラス分けを見る。


結構固まってるんだな。
隣の地区の小学校と合同になる。

それが嫌で仕方ない。


「何組だった??」

僑が聞く。


昇降口が込んでいて、
とてもみんなで行けそうには無かったので
ジャンケンで負けたカズが三人分
見に行った。


「俺とシュウと渉は二組、僑が一組だった
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