冷たいアイツ
変化
「えぇ~では、もうすぐ
旅行があります」
あと、一ヶ月、
二年生最大の行事…
旅行があります!!
今日は、そのための席替えをするようだ。
「これは、一生の思い出になります。
今回は、なりたい人と組むと
言うことでいいですか??」
いえ~い!!
やったぁ!!
一緒になろっ!!
教室中のあちこちで、歓声と
組み始めている声が聞こえる。
誰と組もうかな…
最低限、男子三人、女子三人の班が出来ないといけない。
「渉~!!俺ら組もうぜ♪」
後ろから抱きついてきたのは、
篠だった。
「いいけど…あたし一人だし」
まだ女子と組んでいなかったあたしは、
どうしようか迷っていた。
「余った人でいいじゃん~
とりあえず、俺らは組もうぜ♪」
いいよ。
あたしは承諾して、席に着いた。
ん??俺「ら」??
複数形なのはなぜ??
「篠??ほかに誰かいんの??」
「いつものメンバーだよ??
タケと、オチ」
オチって言うのは、大内のあだ名。
大内啓吾。小学校が一緒だった人。
ちょっとだけ仲がいい。
「ふ~ん。そか…えっ!?!?」