冷たいアイツ
「ご入学おめでとうございます」


受付では、三年生が待っていた。

学校に来ていることを確認するために
受付するのだ。


受付を済ませると、親とは別行動。

うち等は教室に向かった。


途中で十字路だ。

「じゃぁな、僑」


そっか、僑はクラス違うんだ…。

「おぅ!!」


二組は、廊下の丁度真ん中辺りにある。
人はそんなにいなかった。


「まだそんなにいないねぇ」

「「だから早いっつったのに…」」


二人は、あたしに訴えた。

「どうもごめんねぇ」


あたしは舌を出してあかんべぇした。


――キ~ンコンカ~ンコ~ン


「うるさっ」


スピーカーから、大きな音で
チャイムが流れた。


「予鈴…か??」

「みたいだな」


人がゾロゾロと教室に入ってきた。

「席について~」


先生代理が入ってくる。

「席着くか」

「そだね」

「また後で」


別々に席に着いた。

あたしは、窓側の前から三番目。
微妙だな~…。
でも、一番前よりマシか。


それから移動するまで、あたしはずっと
外を眺めていた。






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