冷たいアイツ
「ふぇ…ヒック…」
あたしは、我慢していたものをすべて出した。
一応声を押し殺して。
そして、いつの間にか、疲れて眠っていた。
――――……
目を開けると
ベランダじゃなかった。
「ん…??」
きれいなベッドに寝ていて、隣には、いすに座って寝ている李堵。
何で李堵が…??
「う…ん…」
李堵が目を覚ました。
「おはよう…」
李堵が寝ぼけていて。
かわいかった。
あたしはとりあえず、李堵から事情を聞くことにした。