冷たいアイツ
『タケ??』

「ごめん、元気か??」

『うん。タケは??』

「微妙…かな」

『なんだそれぇ!!』



久しぶりに聞く渉の声は、ちょっと違う感じがして。


俺は、久々にドキドキしてた。

いや、かなりドキドキしてた。


『あたしがいなくて寂しかったとか??』


ハハハッ!!ッて笑う渉の声が聞こえる。



「寂しかったよ。死ぬほど」

『ありがとう』



それからは、俺が学校の様子を話した。



アイツは、学校側に事情を聞かれたりして大変だったらしい。
























先生達から聞いた話、一言も俺と篠のことは口にしなかったそうだ。

篠が、「俺が悪いんです」って言っても、「渉さんは、自己の注意力が足りなかったと言っていますよ」と言って、俺達を責めたりも問い詰めたりもしなかった。









それから、数ヶ月後…





渉は…
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