『冴えない夜も二人で…』
「やっぱりね…
先輩、会社のPCで小説サイトを閲覧してたでしょ?
履歴に何度も同じ小説サイトが出てくるのが気になって俺も登録して小説読むようになったんですよ、
そうしたら俺の苗字と先輩の下の名前を足した作家さんが気になって…
その人が書いた小説を読んでみました。
コメディー寄りのラブコメでしたけど…
登場人物の殆どがうちの会社の社員としか思えない程似通っててビックリ!でした。
でも確信が持てなかったのはヒロインが先輩じゃなかったから…
普通、自分が小説書いて周りにモデルがいっぱい居たら自分を主人公にするんじゃないですか?
それから俺の苗字を使うってことは先輩、俺のこと…「違うから…全くの偶然だから」
彼の言葉に被せる形で否定する。
お願いだから勘違いしないで欲しいHNが彼の苗字になっているのは本当に唯の偶然だから…