『冴えない夜も二人で…』

「ブッハハハーーそんなに必死に否定しなくても分かってますよ!

以前、飲んだ時に先輩酔っぱらって言ってましたから…

好きだった人から俺の苗字が『おまえの名前に合う苗字だ!』って言われてショックだったって…

名前だけで相手を選んだら…あんたみたいのと結婚しなきゃいけないんだよ!ってね」

「私ごときが…酔っぱらった所為とは言え大変失礼な発言の数々、本当に申し訳ありません反省しております。」

自分で穴を掘ってでも入りたい程に猛省した。

「あの…カーコロンでは消せない課長の加齢臭!

家族は何も言わないのか?

最早放置なのか?

社用車にトイレ用芳香剤を持ち込む社員の身になれって!

ホント笑わせて貰いました。

それから…『羊の皮を被(かぶ)ったヤギ』って俺のことでしょ?」

ええーその通りで御座います…草食の中の草食って意味で…

「…あははーーそんなこと書いたかなぁー?」

惚けてみるも、完全にアルコールは体から抜け切ったように感じる

ここまで知られていたらしょうがない…

あきらめにも近い思いで口を開く



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