私の王子様


急いで戻った席。


…だけど、そこにはタロウの姿はなかった。


「あれ…タロウ?」


辺りを見渡しても、タロウの姿は無い。


何故かもう二度と会えない気がした。


さっき言いかけた、タロウの言葉の続きが気になった…。


『もしもし?どうした?』


「あっ、ごめんね。分かった。今から会おう。どこに向かえばいい?」


『どこにいる?迎えに行くよ』


「今、マックにいるんだけど…」


マサトは15分位で迎えに行く、と言って電話を切った。


そうだ、マサトに…聞いてみよう。タロウとのこと。


なんて…聞けばいいかな…?



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