私の王子様
「タロウ、大丈夫、あたしは何もしないから。」
手を差し延べてみても、タロウはじっとして警戒したまま、近付いてくる様子は無い。
「困ったなぁ…。そうだ!ハルカの秘密、タロウにだけ教えてあげる!そしたらハルカのこと信用してくれる?」
あたしは大事にしてた白雪姫の絵本を取り出して一通り読んで、王子様の話を始めた。
「ハルカねぇ、いつか白雪姫みたいに王子様のところにおヨメさんに行くんだぁ。内緒だよ!」
それから延々と王子様の話をしていると、いつの間にかタロウはあたしに擦り寄って来ていた。
「エヘヘ、タロウってキレイなワンちゃんだね。ママがね、ゴールデンレトリバーだよって言ってた」
茶色の美しい毛並み、透き通った茶色い瞳…。
今のタロウの姿そのままだね…。
タロウに色んな話をしているうちに、いつの間にかあたしもタロウも眠っていた
手を差し延べてみても、タロウはじっとして警戒したまま、近付いてくる様子は無い。
「困ったなぁ…。そうだ!ハルカの秘密、タロウにだけ教えてあげる!そしたらハルカのこと信用してくれる?」
あたしは大事にしてた白雪姫の絵本を取り出して一通り読んで、王子様の話を始めた。
「ハルカねぇ、いつか白雪姫みたいに王子様のところにおヨメさんに行くんだぁ。内緒だよ!」
それから延々と王子様の話をしていると、いつの間にかタロウはあたしに擦り寄って来ていた。
「エヘヘ、タロウってキレイなワンちゃんだね。ママがね、ゴールデンレトリバーだよって言ってた」
茶色の美しい毛並み、透き通った茶色い瞳…。
今のタロウの姿そのままだね…。
タロウに色んな話をしているうちに、いつの間にかあたしもタロウも眠っていた