私の王子様
「アっハハハハ!!」
突然甲高い笑い声が聞こえる。
声の主は地面に倒れ込んだマサトだった。
「お前が!?あの時の犬?アハハハハ!そんなわけねえだろ!笑わせんじゃねぇよ!」
「…お前のこと覚えてるよ。ハルカまで傷付けて…絶対許さない」
「は〜ん?お前その女のコト好きなの?犬が人間と付き合えんのかよ!?犬なら犬らしくメス犬探せよなぁ?」
マサトは冷たい目で笑った。
「ひどい…」
こんな奴に騙されてたなんて…あたしやっぱり男見る目ないな。