私の王子様


「やっとあなたに会えたのに、目を開けることも出来無いなんて…可哀相に…」


おばあさんは涙を拭いながら呟いた。


あたしはそっとタロウを優しく撫でた…。


あたし、今までタロウに助けて貰ったこと感謝してるよ。


もう遅刻も忘れ物もしないから…


助けてくれなくても頑張るから…


お願い…目を開けてよタロウ…。


こんなの…辛すぎるよ…。


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