私の王子様


ハァ…ハァ…


息を切らしながら全力で正門まで走る。


あと一歩というところであたしは足がもつれ、派手に転んでしまった。


「う〜イッタ〜〜…」


地面に手をついて立ち上がろうとした、


その時…………












「姫、お手を」












…王子様…?









ううん。


そこに立って居たのは紛れも無くタロウだった。


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