私の王子様


「そいつ…あたしの理想の王子様まんまの姿なの。中身はちょっと…かなり変わってるんだけど。」


ふうん、とエミは腕を組み換える。


「…もしかして好きになっちゃった?」


エミの突然の質問に、一瞬間があった。


「え!?やっ!まだ好きじゃないよッ!!」


ん…?”まだ”…?


「まだって何よまだって。」


しまった…やっぱり突っ込まれたか。


「大体ねえ…」


う〜ん、始まってしまった。

エミの”大体ねぇ”から始まるお説教が…。


< 24 / 206 >

この作品をシェア

pagetop