私の王子様
「そいつ…あたしの理想の王子様まんまの姿なの。中身はちょっと…かなり変わってるんだけど。」
ふうん、とエミは腕を組み換える。
「…もしかして好きになっちゃった?」
エミの突然の質問に、一瞬間があった。
「え!?やっ!まだ好きじゃないよッ!!」
ん…?”まだ”…?
「まだって何よまだって。」
しまった…やっぱり突っ込まれたか。
「大体ねえ…」
う〜ん、始まってしまった。
エミの”大体ねぇ”から始まるお説教が…。