私の王子様
「あ、遅刻しますよ姫」


腕時計を見る。


…しまった…


早起きした意味ないし。


「私の出番ですね?姫」


そういうなりタロウはあたしを抱き上げた。


なんと!お姫様抱っこで!!


あたしの初お姫様抱っこをこんなやつに奪われるなんてーー!


つうか遅刻しそうなのアンタのせいだし!!


あーむかつく!


だけどカッコイイ…


タロウを憎みきれない自分に余計腹が立っていた。
< 28 / 206 >

この作品をシェア

pagetop