私の王子様


教室に入るなり、エミ、アイコ、ヒトミの三人娘(?)がニヤニヤしながら近付いてきた。


エ「見」
ア「た」
ヒ「よ」


…。


ア「あんな超イケメンの彼氏がいるんならハルカ合コンいかなくてよくね?」


ヒ「むしろ紹介してほしくね?」


独特の喋り方をする二人…。圧倒される派手な見た目。


いわゆるギャルだ。


「いや、彼は…」


エ「あれが昨日言ってたイケメンの変人?」


あたしは黙って頷き、エミに縄跳びを渡した。


ア「昨日言ってたって!?」


エ「うちら聞いてないし!何よ?」


「わ、わかった、話すから…。ヒトミ、つけ爪食い込んで痛いです」


あたしは仕方なくことの始まりを2人に話した。


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