二人が同時に僕に気付いた。

最初に声を出したのはおばさんだった。

「あら、あら、あら!立派な格好でやっぱり男前やねぇ」

「あっいえ。そんな事ないです。お二人は・・・?」
すると突然西が口を開いた。
「すいません。母が呼んでいるので失礼します」

僕の方を見ることなく西はいなくなった。
< 101 / 200 >

この作品をシェア

pagetop