ごめん、ごめんと全く悪気もないかのようにやってきた電車に僕は気にすんなよ、と心の中で声をかけた。

実際そうだ。むしろ感謝している。

本当ならば今頃僕は一限目の授業中で角の席に座り、体内時計を倍速にしてただがんばっている時間だ。

しかし今は神様の気まぐれでここにいる。

そうした僕の気持ちはルールと少し外れた自分を見つける事ができて清々しかった。
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