土田は椅子に座り片目を細めて望遠鏡を眺めていた。

「おい」
返事がない。
・・・

「おぉ!悪ぃ。今ちょっと自分に酔いしれてた」
意外に自己分析はできる奴なのだと少し僕は感心した。

だけどなんだろうこの気持ちは・・・あぁ僕はこいつにイライラしてるだけか。

「で?」

エネルギー消費を最小限にして僕は聞いた。

「いや~もうあれだな」

「は?」

「西」

「ん?」

「告るしかないだろ。もはや」



・・・・?
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