不思議だ。不思議な気持ちが僕に今芽生えている。

な、何だ。僕は何て話しかけるんだ。

第一声って難しいな。

こんにちは・・か?
違うだろう。学校でこんにちはなんて言ってる奴見たことないぞ。もうその時点でなんか埋めることのできない距離があるって。

おっす!・・・か?
誰だ。一体僕は誰なんだ。いつからそんな活発キャラなんだ。

さようなら・・・か?
ダメだろ絶対!確実言えたとしてもそのまま追い抜いてしまうよ!
しかし既に僕は彼女に追いついてしまった。西の後方1メートルに僕はいる。
近っっっ!!

この状況はきつい。早く何か話しかけろ。早く早くしろ。大胆すぎるストーカーか僕は!

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