突然西が気配に感づいて振り向いた。

っっっ!

と思ったらそのまま僕の目の前で彼女は一回転してしまった。


えぇ?

な、なんだ今の不思議な動きは・・?

一回転はおかしいだろ。首だけこっちを見るならまだしも体を回転させるのは並じゃない。

とんでもない状態で僕と西は目が合った。
「あ、西さん」

「え?」
振り向いた彼女の顔は真っ赤だった。

そりゃそうだ。あんな人と近距離で不思議な動きをしたんだ。

あ、違うな。僕のこと好きなのかな。もうそれでいいや。


「今帰り?」
「う、うん」
彼女はまだ顔を赤らめている。なんか・・・すごくかわいいぞ。

「ちょっと話したいことあるからさ、一緒にそこまで帰らない?」
「う、うんいいよ」

彼女は声を裏返させ大きな声で答えた。
てか、僕。すごいぞ。
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