毎度のことだが女の子たちが声を張り上げてきゃっきゃ話している。

きっと他の乗客はイライラしているに違いない。そんなことなどお構いなしに二人の会話はエスカレートしていく。


しかしリュック君はいつもと違っていた。

というか全体的にいつもと違っていた。

女の子二人は出口付近で立って話している。


リュック君はその真横の二人がけの所を一人で使い、なにやらソワソワしている。
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