怒り
次の日僕は覚悟を決めて土田を待っていた。

だがちっぽけな覚悟だ。

きっと何食わぬ顔で入ってきた土田に僕は何も出来ない。


いつもの雰囲気に押し流されて、そんな事件も泡のように消えていく。

全然意味が違うがこれぞ本末転倒で。

だけど僕は一瞬東高校の女の子のことを考えた。

小さな傷が僕を悪戯に遊んでいる。
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