君の全てが欲しいんだ
私だって、羽目、外したいときもあるじゃん?
女の子同士で遊びたい時だって、あるもん。
未来くんとはまだ、キスだけだったし…。
もう、いっか、って。
ちょっぴり連絡もしないで、放っておいたんだ。
それなのに久し振りに会ったら
「一緒に、住もうか。」だもん。
やっぱり、何考えてるかわかんない。
わかんないのかな、避けられてるって。
「別れよう。」と告げたのが、3ヶ月前。
しつこくされたら嫌だなって思っていたら、意外とあっさりと承諾してくれて。
それ以来、かな。
まさか、こんな場所で会うなんて思ってもみなかったけど。
「僕、車で来てるけど…送っていこうか?」
「え、いいの?」
「だって、その恰好じゃ出歩けないでしょ。」
未来くんの視線が、上下する。
「……っ。」
確かに…。
下着までしっかり、透けちゃってる…。