君の全てが欲しいんだ
有紗、――――。
薔薇色の、柔らかな唇をそっと指でなぞる。
「んっ、…。」
その、小さな反応が、愛しくて、愛しくて。
舌先で、ゆっくりと舐め上げながら、キスをした。
後でまた、続きをしようね。
僕が、満足するまで、―――――。
たくさん、可愛がってあげるから…。
ローブの下には、何も着ていない。
はだけた胸元から覗く真っ白な肌に、そっと口付けた。
小さな、赤い斑点を目にした僕は、ご満悦な気分に、浸りきる。
君はもう、僕のもの。
僕なしでは、生きられない。
だってもう、―――――。
籠の外には
出してあげないんだから。