空と、ずっと。
「嘘だよね…!?さくは死んでないよね…!?」



私は床に泣き崩れた。



母はただ黙ってうつむいていた。



そのしーんと空気が私は一人ぼっちになってしまったと実感されられるから、すごく嫌だった。



「さく……。」



私は右手を床に何度も打ち付けた。



苦しかった。



寂しかった。



辛かった。



そして、何よりも悲しかった。



さくが居ない現実と向き合いたくなかった。
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