シーソーゲーム
踏切を通り、商店街を突っ切り、駅の前を通るとすぐに学校の姿が現れる。その地理は変わっていて、少々小高い丘の上にある。そして周りは自然に溢れ、よくこんなところに学校を作ったなあ、と感動してしまう反面、不可解なことでしょうがなかった。
この学校までの丘というのがなかなかの曲者で、自転車で一気に上るにはきつい。だから校門十メートル前からは降りて歩く。こんなところで無駄に体力を使って、まして汗をかいて一日を過ごすなんて嫌なことだ。
やっとのことで学校に着き、駐輪場に自転車を置いて正面玄関に向かう。そういえばクラス編成があった。その通りに昇降口には紙が張ってあった。いくら興味がなくて面倒くさいことでも、すでに終わってしまったことだからしょうがない。俺はしぶしぶ、見に行くことにした。
するとそこに、見覚えのある同級生が目に入った。そしてそいつも俺に気がついた。
「よお、今日は珍しく早いな」
それは河口瑞樹という名前の通称はミズキ。俺の無二の親友で、小学校からの付き合いだ。しかし小学校の時、学校を離れたが戻ってきた。付き合い始めた理由というのはよく覚えておらず、いつの間にかそこにいたような存在だ。まあ、一緒にいて楽しい奴だ。だから一緒にいる。
そしてミズキは続けた。
「そういえば、もう一年が経ったんだな。早いもんだよな」
「そうだな」
俺はそう答えながら、目で自分の名前を探していた。
「あ、あったぞ。お前も一緒のクラスだ。ほら、二年四組のところ。これで二年連続か」
この学校までの丘というのがなかなかの曲者で、自転車で一気に上るにはきつい。だから校門十メートル前からは降りて歩く。こんなところで無駄に体力を使って、まして汗をかいて一日を過ごすなんて嫌なことだ。
やっとのことで学校に着き、駐輪場に自転車を置いて正面玄関に向かう。そういえばクラス編成があった。その通りに昇降口には紙が張ってあった。いくら興味がなくて面倒くさいことでも、すでに終わってしまったことだからしょうがない。俺はしぶしぶ、見に行くことにした。
するとそこに、見覚えのある同級生が目に入った。そしてそいつも俺に気がついた。
「よお、今日は珍しく早いな」
それは河口瑞樹という名前の通称はミズキ。俺の無二の親友で、小学校からの付き合いだ。しかし小学校の時、学校を離れたが戻ってきた。付き合い始めた理由というのはよく覚えておらず、いつの間にかそこにいたような存在だ。まあ、一緒にいて楽しい奴だ。だから一緒にいる。
そしてミズキは続けた。
「そういえば、もう一年が経ったんだな。早いもんだよな」
「そうだな」
俺はそう答えながら、目で自分の名前を探していた。
「あ、あったぞ。お前も一緒のクラスだ。ほら、二年四組のところ。これで二年連続か」