blue moon
ヒールで歩いて行ったせいで
少々遅れてしまった。

やっぱり青夜のほうが
先に到着していた。

タバコを吸いながら
立ってる姿は
二歳下とは思えないほどなかなか大人っぽい。

「遅れてゴメンね」

「おっ!!今日は
めかしこんでるやん」

さすがに合コン帰りとは言えず

「初めて会った時は
コンビニへ行く用の
服装だったから」

とごまかした。

「青夜ココまで
何乗ってきたの?」

「車やで」

青夜が指さすほうを見ると、高級車がとまっていた。

しかもその高級車は
フルスモークで
かなりイカツイ感が出ている。

めったに乗れない
その高級車の助手席に
乗ると
青夜はすぐに車を動かした。

「どこ行きますか?」

そう青夜に聞かれ
目の前にある時計に目をやると
もう12時過ぎていた。

「この時間じゃコレと言って…」

「じゃドライブしよう」

アタシは笑顔でうなづいた。
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