blue moon
「お待たせ〜」

お湯を注いでから
三分後。

青夜の前に
ラーメンをおいた。

「………。
お待たせ言うたけど
俺は全然待ってへん」

さすが関西人。

とりあえず
ツッコミは入れる。

「おいしいよ。
早く食べてみて」

「おいしい事は
知ってるで」

「……………。」

「……………。」


「なんで初手料理が
カップラーメンやねん」

「じゃあ食べるな!!」


アタシが
ラーメンを取り上げようとすると

「食べますけど」

と素直に
食べ始めた。

「俺は
この出来事を絶対に
忘れへんからな」

青夜は
食べ終わるまで
ブツブツ言っていた。
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