blue moon
「別に
帰ってこいとは言わないけど
報告だけしておこう
と思って…」

報告だけされた所で
アタシは
どうすればいいのか
分からなかった。

じゃあ帰るね
とも言えずに

「わかった」

とだけ言い
電話をきった。


おばちゃんの言葉。

璃乃の事。

母の事。


何を考えなきゃいけないかなんて
わからないが考える。

頭の中で
色んなことが
グルグルまわる。


「乃亜!!」

青夜の声で
我に返った。

「どうした?」

何から話していいか
整理がつかず

「お母さん具合悪いんだって。
それで
璃乃が一人で支えてるんだって」

とだけ説明した。


「………。」

青夜は
携帯のゲームを終了させたが
何も言わない。
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