blue moon
時計に目をやると
深夜の2時になろうとしていた。

2時間も話をしたのに
お互い遠慮をしてるのか深い話まではしない。


その時、青夜が高級車の窓を少しだけあけ
タバコに火をつけた。

「なぁ、一つ聞きたいねんけど…
何で地元から出て一人暮らししてるん?」

ケムリを吐き終えると
同時にきいてきた。

「えっ!?」

聞こえてるのに
聞き返してしまった。

「言いたくないなら
言わんでええよ」

適当な相手には
適当な返答しかしない。
だが青夜に対しては
一人の友人として
気を許しかけていた。

だから
本当の事を話してみようと思った。
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