blue moon
リュウ君と目が合うと

「平気やから」

と声を出さず
クチパクで言った。

そして立ち上がり
青夜の後をついて外に出て行ってしまった。


みんなと話しながらも
不安と心配で
誰の話も聞いていなかった。

半分残っていた
ウーロン茶を飲み終えた時
青夜とリュウ君が
話をしながら
戻ってきた。


アタシのとなりに青夜が座り
前にはリュウ君が
座った。


「乃亜。ごめんな。
ちょっと出てくる」

肩に手をおきながら
言われた。

不安いっぱいな顔で
青夜を見ていると

「心配せんでも
俺、飲んでへんから
送ったるわ」

と前に座っている
リュウ君がクチを
はさんだ。

何かがいつもとちがう。
何かをかくしてる。

そんな気がして
仕方なかった。
< 146 / 202 >

この作品をシェア

pagetop