blue moon
「青夜さん
イチャイチャせんといて下さいよ」

後輩たちには
イチャついてるように
見えたようだ。



「イチャついてへん!
でもな
俺はコイツと
結婚するで」



「えっ!?」


アタシは
青夜の気持ちを
初めて聞かされた。

そんな風に
考えていてくれた。

こうゆう時の気持ちは
どう表現したらいいのかわからない。

それくらいうれしい。

みんなの前で
はずかしいが
それ以上に
うれしい気持ちが勝っている。


「リュウ頼むわ」

そう言って
自分の車のカギを
リュウ君に渡した。

「オマエ何で行くん?」

「先輩ココまで来る」

イヤな先輩が来るなら
一言くらいモンクを言ってやりたかった。

でも
グッとガマンした。


「乃亜。
気合い入れろや!!」

「はい」

「行ってくるで」

「いってらっしゃい」

心配と不安で下を向いていたアタシだったが
最後には
笑顔で見送った。
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