blue moon
「乃亜ちゃん
明日は仕事?」

リュウ君は
気をつかい早く帰らそうとしているようだった。

「連休もらってるから
休み」

「ほんなら
まだ平気やな」

ココにいる間に
青夜が帰ってきてくれれば一番いいが
きっと帰ってこない。

そう考えると
何となく暗い気分になった。

「暗くなってるやんか」

リュウ君は
人の感情を読みとるのが早い。

「平気だもん。
ドンとかまえて待ってろって
青夜に言われてるし」

「アイツのこと
かなり好きやな」

ノロケ話はもういいよ
って言いたそうだ。

でもアタシは

「大好き」

満面の笑みでこたえた。
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