blue moon
それから
お酒を大量に飲ませた
自分自身も責めた。

アタシが悪い。

お酒を飲ませなければ

ムリヤリでも
青夜を行かせなければ

後悔だけが
胸をしめつける。


まだ現実味をおびていなかったせいか
アタシは泣かなかった。

後悔するだけで
涙もでない自分に
とまどいを感じた。


リュウ君は
タバコを吸いながら
缶コーヒーに
やっとクチをつけた。

「俺が一緒に行ってたらまた違ったかもしらん」

リュウ君も
自分を責めていた。



空が明るくなり始めた。

「ユックリなんてムリやけど
とりあえず寝えや」

リュウ君は
そう言いながら
死にそうな顔で
帰って行った。
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