blue moon
何も考えず
何もせずに
また一日が終わった。

いつから寝ていないか
いつから食べていないか
わからなかった。

青夜と
いつから会っていないかさえ
思い出せない。


ピンポーン
ピンポーン
ピンポーン

イライラするくらい
インターフォンを鳴らされた。

出なくてはいけない
なんて思考はない。

ドンドンドン

今度は
玄関のドアを
チカラいっぱいたたいている。

「乃亜ー!!
出てきてよ!!」

半泣きの声は
リカちゃんだ。

アタシは
重たい体を起こし
玄関にむかった。

「乃亜ー!!
何かあったの?」

まだドアを
たたいている。

アタシは
声も出さずに
ガチャっと
カギだけをあけた。
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