blue moon
元気になりつつある
みんなに

「これ見てぇー!!」

と月の形のネックレスを見せびらかした。


ノロケを聞かせようとしていたのに


「あ゛ーっっ!!」

みんなから
指をさされた。


「なに?なに?」

リュウ君に
助けを求めた。

リュウ君は
ニヤッと笑い
何かを知っていそうだった。

「青夜が
月の形のネックレスを探せって言うて
みんなで探したんやけど全く見つからんくて…」

みんなは
うなづいている。

「アイツ
一人で探してやっと見つけたんやろな」

やっぱりコレは
アタシのモノだった。

青夜がアタシのために
用意してくれたモノだった。


そしてリュウ君は
こっそり教えてくれた。

「アイツなそれ持って
プロポーズするって
言うてたで。
気色悪いヤツやな」

リュウ君は
また青夜の悪口を言っていた。

でも
遠くを見ながら
笑っていた。
< 187 / 202 >

この作品をシェア

pagetop