blue moon
「何歳?」

調子にのった青夜は
年齢まできいてきた。

「23歳だけど…」

「えっ!?俺の2コ上?絶対に下と思った」

自分の童顔ぶりは
コンプレックスだ。

「ねぇ遊んで下さいよ」

青夜は本格的に調子にのり始めた。

年上好きのアタシは
年下に一切興味がない。
青夜のルックスも好みではない。

何と言っても
ナンパ男は嫌いだ。

男は誠実で真面目なのが一番いい。


青夜がペラペラ喋ってても
運転席の男は一言も喋らない。

「友達はイヤがってるみたいだし、
アタシもそろそろ帰りたいんだけど…」

青夜より、運転席の男が怖かったから
ていちょうにお断りをしてみた。
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